モニュメントバレーを撮る! -後編-
Prologue
あまりにMonument Valleyが気に入ってしまった僕たちは、2018年7月に再び訪れてしまいました。前回はグランドサークルの触りしか回れなかったので、今回はザイオン、ブライスキャニオン、キャピタルリーフ、アーチーズ、キャニオンランズと各国立公園を回ってからのとどめのモニュメントバレーです。(モニュメントバレー以外も少しずつ記事にしていきますね)
過去記事はこちら。
そして今回はThe View Hotelが管理しているキャンプ場です。$30にも満たない金額で最高の景色を堪能できるとあって、ネットで見つけてソッコーで予約しました。
Episode
...わくわくが止まらない。
またあの景色に会える。
しかも今回は寒くない!(前回は指先がちぎれそうなほど寒かった)
あの絶景の前でキャンプができる!
1年もアメリカに住んでいるとすっかりアウトドアが恋しくなるようになりました。今回の旅ではモニュメントバレーの前に5つもの国立公園を巡って絶景を堪能してきましたが、やはりあの景色に会えるんだと思うと興奮してきます。なにもない道をまっすぐ進んでまたあの景色を目の当たりにしました。
Monument Valleyは標高が1800mほどあるものの砂漠気候で日中の気温は40度近くあったかと思います。大粒の汗を垂らしながらテントを設営し、カメラをセット。タイムインターバルで撮影し、その間のんびりと休みます。
ただしかし今日は残念ながら雲が多く、きれいな写真は撮れないかーとかのんきなことをいいながら景色を堪能していました。ちなみにこのCamp場にはシャワーとトイレが完備されており、しかもぎりぎりWiFiが入るという神環境です。
最高の景色ですね。
やはり雲が多かったかー。あまり焼けてないですね。
ん、なんか様子がおかしいな?
・・・ほとばしる雷鳴。
急に突風と大雨がCamp場を襲撃し、濡れたら困るものだけ持って車に逃げ込みます。(このとき結構テンパっていて写真は全く残ってません)テントは放置。
最悪飛んでったら仕方ないと思っていました。
...
1時間ほど経ったあとでしょうか。風はまだ強いものの雨脚が弱まったところで、テントの様子を見に行きます。テントが壊れたりはしていませんでしたが、中は雨で水浸し、風で砂まみれになっており、今日のキャンプはもう出来ないかと諦めかけていたところで、隣のテントのカップルが話しかけてきます。
...May I help you?
なんという優しさ!
本人たちもあの雷雨の直撃を食らったはずなのに!あとで聞いたらノルウェーから来たとのこと。彼らの情報によるともう嵐は過ぎ去って静かな夜になると思うよ、もし困ったことがあったらみんな同じ境遇だし遠慮なく声をかけてね、と言っていました。
ここで少し勇気をもらった僕たちは使い物にならなそうな水浸しのマットレスは外に出し、テントに寝袋を直にひいて少し寝ることにしました。
この日は1時過ぎから月が出てきてしまいました。が、夜空には星も出ており月と星とミトンビュートという幻想的な景色に出会えました。
そして逆側(テント側)にはこれでもかという天の川が
テントが壊れかけなのは、本当に壊れかけなのです。
夏とはいえ砂漠気候。夜間は気温が下がります。嵐の直撃を受けて疲労困憊だった僕らはまた少し眠り、朝焼けの時間に再度起きることにしました。
テントから外を見るとこの景色です。これを感動というのでしょうか。硬い寝床に浅い睡眠で体は疲れ果てていたはずなのに、心が震えました。
Monument Valleyでの2度目の朝日です。2017年の冬、1回目あれだけ感動したので、2回目はそうでもないかもね、と妻と二人で言っていたのですがそんなことはありません。苦労した影響もあるのでしょうか、味わい深い朝日でした。周りの人たちも起きて静かにこの景色を堪能していました。
Epilogue
何度見てもいい景色。これに尽きます。
自然の厳しさを味わうと人は優しくなるんだなぁとも思いました。
キャンプはこれがあるからやめられないですね。自然と一体になるような感じがします。
キャンプ場の予約はここからできます。
http://monumentvalleyview.com/campground/
僕らはテントを張りましたが、RV(キャンピングカー)に宿泊している人も結構いました。でも一番いいサイトはテントサイトですね。RVサイトからだとモニュメントバレーまで少し距離があります。
ぜひみなさんにこの景色を楽しんでもらえたらと思います。どこから撮ってもフォトジェニックですよ!