Outdoor Photography from USA

米国駐在員によるアメリカ旅ブログ。自分が絶景認定した写真を勝手気ままにご紹介します。

モニュメントバレーを撮る! -前編-

Prologue

 

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- Monument Valley -

 

 

 

 

迷っていました。

 

 

 

 

どのようにまとめるべきか。

 

 

 

 

この絶景を。

 

 

 

 

2017年5月にサンディエゴに赴任となってから、色々なところに行きました。その中でダントツに印象に残っているのが、このモニュメントバレー (Monument Valley)です。
“行ってよかったとこ、どこ?”と聞かれたらモニュメントバレーと即答します(2019年3月時点)

 

なんというのでしょう。圧倒的な存在感。They imagine the American West (アメリカ西部を想起させる) とも言われますが、なぜか日本人の僕もノスタルジックな気持ちにさせられる何かがあるように思えます。

 

アメリカに赴任して2年足らずですが、すでに2回行きました。(2017年12月、2018年7月)冬も夏も、よかったです。

この絶景を紹介しなければならない!でも気持ちが入りすぎてどうまとめたらいいかわからない!とはいいつつ、今回まとめます。

モニュメントバレーについて少しご紹介すると、冒頭の有名な3つの巨大な岩(ビュートといいます)の写真が有名だと思います。しかしながらMonument Valley一帯にはビュートが数多くあり、見どころは複数あります。

 

有名な景色としてはThe View Hotelから見るいわゆる3つのビュート(ミトンビュートというそうです)と、映画Forest Gumpからその名がつけられたForest Gump Pointが有名でしょう。それ以外にもNavajo Road内にJon Ford PointやThree sistersなどの見所があります。

今回は2017年12月の旅行記として、ご紹介します。後編で2018年7月の旅行記をまとめたいと思います。

 

Episode

2017年冬、グランドサークル旅行を計画しました。グランドサークルとはユタ州とアリゾナ州にまたがる豊富な国立公園群を指します。

計画では、ラスベガスからホースシューベンド、アンテロープキャニオンを経由してモニュメントバレーへ。そのグランドキャニオンによって帰るという4泊5日の旅です。
モニュメントバレーから最寄りの町、カイエンタ(Kayenta) を過ぎるころから特有の赤茶けたビュートが増えてくるようになります。気持ちも高まりながらドライブ。途中右手に曲がって直進すると料金所があります(車一台$20)。ここはナバホの聖地であり国立公園ではないため国立公園の年パスが使えません。

 

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Monument Velley - 昼 -



突き当りのThe View Hotelからの景色がいきなりこれ。写真で見てきた景色のはずなのに、想像以上にすごいです。何がすごいんでしょうね?切り立った崖でもないし、道中似たような赤茶けたビュートは数多くあります。でも言葉を失わせるほどのすごさがこの景色にはあると思いました

 

The View Hotel 場所

 

 

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Monument Valley - John Ford Point -



駐車場からNavajoロードに入ると映画撮影に使われた景色が僕たちを待っていました。道は舗装されていないものの整備されており、SUVであれば個人でも問題なく入っていけると思います。

 

 

 

 

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Monument Valley - Forrest Gump Point -


ミトンビュートから離れ来た道を戻り、東の方へ車を進める途中にForest Gump Pointはあります。遠くに見えるビュートから延びる真っすぐな道路がフォトジェニックです。この道はちょうど西向きなので、今日はここで夕日を見ることに決めました。



ビュートがシルエットになり、夕日が沈む様子は幻想的です。

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Monument Valley - Forest Gump Point -

車が通る道路ではありますが見通しがよくシャッターチャンスは十分あると思います。もちろん車が来るたびに逃げる必要がありますが。夕日を見た後は、その日宿泊するGoulding’s Lodgeで食事をして星を見に行く計画を立てました。

 

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Monument Valley - 星 The View Hotel -


忘れもしないこの瞬間、The View Hotelに泊まっていたアメリカ人に”Are you taking a picture?”と話しかけられました。星を撮っていた僕が写真を見せると

本気の“Oh my God!!”を聞くことができました。

 

本気なので

 

 

 

Oh My God!!

 

 

 

くらいです。

 

本気の“Oh my God!!”ってあれですね。”おおぅまいがっ↑”みたいな感じなんですね。これから使っていきます。

実はThe View Hotelからの明かりが強すぎて(写真の手前が明るいのはそのせい)、星撮にはイマイチな環境なんです。ミトンビュートのバランスはすごくいいのにもったいない。。

ということで暗闇のNavajoロードに入って撮影することにしました。
ナバホルート星この日は風が強く、かつ気温が低かった影響もあるのか人生で最も星が見えた日でした。本当に手が届くのではないかと思うくらい。

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Monument Valley - 星 Navajo Trail -




この日は冬だったので典型的な夏の天の川は見えないのですが、冬の天の川も素晴らしい景色でした。この写真はForest Gump Pointに向かう途中の道端に車を止め、南に向かってシャッターを切っています。

 

 

 

人生最高の星空に大満足の僕たちですが、これだけコンディションが良ければ朝焼けもすごいはず。もちろんミトンビュートに行ってきました。

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Monument Valley - 朝焼け The View Hotel -



どうですかこれ。世界で最もきれいな朝焼けが見れる場所といっても過言じゃないですよ。このとき気温は氷点下。強風も相まって指先がちぎれるんじゃないかとも思いつつ夢中でシャッターを切ります。

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Monument Valley - 朝焼け2 The View Hotel -


12月はミトンビュートの右から日が出てきます。ミトンビュートはほぼ真東に向いているので天の川も朝日にも最高のロケーションです。

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Monument Valley - Forrest Gump Point -



日がひとしきり上がったあと、Forrest Gump Pointで写真を収めてMonument Valleyを後にします。本当に大満足の景色でした。

 

Epilogue

 

詳しいまとめは後編が終わった時に書きたいと思いますが、今思い出してもこの時の景色は印象的です。

僕たちはグールディングスロッジに宿泊しました。とても趣のある良い宿ですが、絶景のアクセスでいえばThe View Hotelが上回ります。値段が高く、予約が大変ですが、もし予約できるならThe View Hotelをおすすめします。

 

ただいえることは、絶対に朝日を見てください!夕焼けよりも印象的だと思いますし、くれぐれも日帰りはなさらぬよう。
方角はミトンビュートが東向き、Forrest Gump Pointは西向きです。どんな写真が撮りたいかでロケーションを変えるといいでしょう。

 

広角レンズは24mmが必要です。15mmだとちょっと広角すぎるかもしれませんが、それでも迫力ある写真が撮れますよ!