ホワイトサンズを撮る!- ニューメキシコ旅行 3日目 -
Prologue
2日目の振り返りです。
日が出る前からカールズバッド洞窟を目指したTetsu一行。この世のものとは思えない鍾乳洞に驚きを感じつつ、ホワイトサンズのキャンプ場の確保にも成功!今日はついてる!
盲目的になりながらもキャンプ場を目指し、美しい夕暮れのホワイトサンズに大満足して少し早い就寝についたのであった。
Episode
夜。
なんだか寒い。風邪でもひいたかな?隣では妻がすやすやと眠っている。
寝袋にくるまっているのだから寒いわけないんだけどな、と思いつつ、昨日までは強烈だった風が収まっていることに気付く。
おもむろに起き上がり、テントの外を確認すると満天の星空!時間を確認すると深夜12時ころ。
寒気も眠気も吹っ飛んで、妻を起こしてYukkaと天の川のコラボを楽しみました。
周りに明かりがないので、このままだとホワイトサンズで鑑賞していることが伝わりません。
ライトを使ってちょっと遊んでみることにしました。
少し照らしてやるといい感じで砂の上にいることがわかります。星空自体はエルパソという巨大な町が近くにあるので少し光害が見られますが、十分にきれいな天の川が取れました。
しばらく外で写真撮影していると気づく寒気。ここは砂漠です。夜は10度くらいまで一気に下がります。
昼間があまりに暑かったため薄着できてしまった僕は妻が余分に持ってきていた服を1枚借りて寝袋に包まります。
・・・寒い。
ひと眠りして気づくと朝3時。日の出にはまだ時間がありますが、あまりの寒さに目覚めました。
なんとか体を温めて眠ろうと努力しますが、熱を失った砂がテントの下にあり、底冷えしていました。
前日の疲れもあったので少し眠っては、寒さで起き、を繰り返し、少し白んできたのがわかります。
時間は朝6時。
大変な夜を過ごしましたが、どんな辛いことがあっても朝は来ます。むしろ辛いことがあった時ほど美しい朝が来るような気がするのは僕だけでしょうか?
昨晩の強風とは打って変わって静かな朝を迎え、White sandsはきれいな砂紋を作っていました。
あとで写真を確認して失敗したー!と思ったことがあります。それはレンズに砂がついていたこと。あれだけ風が吹いていたんだから当たり前といえば当たり前ですが。。
逆光だともろに光が乱反射してしまいます。。せっかくの写真が。。
皆さんはこんな失敗をしないように気を付けてくださいね。
朝は妻がコーヒーを入れてくれました。寒いホワイトサンズで飲むコーヒーはたまらなくおいしかったです。
ひとしきり体も温まり、日も上がってきたころに出発です!まだ気温もさほど高くなく、水と食料はかなり消費していたので、体力的には余裕のある帰り道となりました。
後ろ髪をひかれる思いでしたが、満足いく写真がたくさんとれたので、ホワイトサンズを後にします。
次の目的地はサワロ国立公園です。
Epilogue
ホワイトサンズに関しての旅はこれで終了です。次の回でサワロ国立公園のサボテンについて書きたいと思います。
個人的には色々大変な思いもしたものの、あの星空と朝日はその苦労をするだけの価値があったと思うので、せっかくホワイトサンズを目的とされるのであればBackcountry campingをぜひ検討していただきたいです。その際は昼間がどれだけ暑くても水と温かい服を忘れずにお持ちください。
もしCampが出来ないのであれば、少し歩く覚悟でParkingからは離れましょう。間違いなくきれいな景色を見ることができます。
撮影に関していくつかコメントを。広角と標準域のレンズ、PLフィルター、三脚があれば満足いく写真が撮れるでしょう。星撮の前景が暗くなるのでライトで少しだけ照らしました。風が強くレンズに砂が付きます。こまめにレンズの清掃をすること、外ではレンズ交換しないこと、に注意してください。最後に、荷物を軽くして行かれることをお勧めします。
アメリカの中でもここにしかない絶景が見れるホワイトサンズ。みなさんも行ってみたいなーと思っていただければ嬉しいです。