サワロ国立公園の巨大サボテンを撮る!- ニューメキシコ旅行 3日目後半 -
Prologue
ニューメキシコ州編、最終回となります。
過去の記事はこちら。
3日目は凍えながらもホワイトサンズの星と朝日を堪能しました。
帰り道はアメリカ大陸を横断しているInterstate-10(8号線)をずっと西に、住んでいるカリフォルニアに向かいます。
途中に、国定公園と国立公園があったので寄ってみました。
1つはチリカワ国定公園。場所的にはここです。
ホワイトサンズから車で4時間ほどのところにあります。ここは当初の計画に入れていなかったのですが、完全にノリで行くことに決めました。ホワイトサンズを9時前に出発できたので、夕方のサワロ国立公園には間に合うだろうと計算しました。
さらに進むとツーソンという町の近くにサワロ国立公園があります。
この国立公園はサワロという巨大サボテンで有名です。このサボテンのシルエットを撮ることを目標にしていました。
Episode
南西アメリカの乾燥ははんぱないです。
夏も日差しは強いのですが湿度が低いのでからっとしています。これはこれでいいところなのですが、僕たちの住む南カリフォルニアでは毎年乾燥による山火事が発生しています。草木もなんだか潤いが足りないようです。
一転、テキサスやフロリダなどは湿潤がひどすぎるらしく、夏の東京よりも不快だと聞いたことがあります。広いアメリカならではですね。
ホワイトサンズも例にもれずカラッとしています。砂漠気候なので当然ですが。
昨夜は寒くてあまり眠れなかったので、最初の運転は妻に任せて仮眠をとります。
その後、雑談をしていて、“サワロは昼間40度近くになるらしいよ”という話題になりました。サワロもまた砂漠なのかもね、あまり早くサワロ国立公園に到着しても外気温40度では観光もできないなーと。どこかで時間をつぶせないかなーとGoogle map Surfingを開始します。
すると、途中にチリカワ国定公園というノーマークの公園があることがわかりました。僕は国定公園、国立公園のピンバッジを集めているので、少し寄ってみることに。
ニューメキシコからアリゾナに入ってすぐにあるこの公園は、これまで見てきた国立公園とは雰囲気が違いました。
なんというか、涼しい。いや、涼しくはないんでしょうが湿度を感じます。その証拠に苔が生えています。岩も赤い岩石が多いアリゾナにあって、黒い。なんだか不思議な気分でした。
Visitor Centerで観光時間はあまりないんだけど、楽しめるところはありますか?と尋ねると、Massai Pointから眺めと少しトレイルを入ったところにあるGrottがいいよ!とのこと。
お昼も食べつつ向かいます。
こんな形の岩がゴロゴロしています。不思議ですよね。
Grottとは岩で出来たうろのことで、こんな風景が自然にできるとはすごいなーと思わされます。
それほど時間もなかったので、トレイルを引き返しサワロ国立公園に向かいます。
サワロまではチリカワから2時間ほど。夕焼けには間に合いそうです。
サワロ国立公園はツーソンの東と西の2か所あり、僕たちは西に向かいました。夕焼けが取りたかったのと、西のほうがサボテンが密集しているとの記事を目にしたからです。
サワロ国立公園はツーソンの町と隣接しているのですが、ゲートまで思ったより距離があります。たぶん30分以上はありました。
またサボテンは生きていて毎年大きさが変わったり、倒れたりするので、特定のおすすめスポットはないようです。
Red Hills Visitor Centerで尋ねると、Visitor Centerからほど近いDesert Discovery Nature Trailにサボテンがたくさん生えていていい形のサボテンが見つかると思うよ、とアドバイスされました。
自分なりにいい形のサボテンを探すのですが、思ったよりぴったりはまる“マイサボテン”が見つかりません。暗くなるぎりぎり前に見つけたのがこのサボテンでした。
実は星の写真も撮りたかったのですが、弾丸旅行で疲労困憊。ビールの誘惑に負けてしまい、今回の旅の写真はこれにて終了と相成りました。
Epilogue
カリフォルニアからニューメキシコまで、ざっくり片道1500kmの旅となりました。それを3泊4日、サラリーマンとはいえもっとゆっくり休みを取ればよかったです。
とはいえ、撮れ高の大きい旅でした。ホワイトサンズ、カールズバッド洞窟、サワロと目的はすべて行けましたし、なによりキャンプの思い出は一生ものです。
日本から来られた方でここまでハードな旅をする方はいらっしゃらないと思いますが、もしホワイトサンズを目的にアメリカまで行くよ!という方のために、(勝手に)お試しプランを考えてみました。
フライトではエルパソまで来ましょう!ロサンゼルスなどで一回乗り継ぎが必要だと思いますが、エルパソには国際空港があります。
そこでレンタカーを借りて、キャンプ用具をそろえましょう!夜はメキシコからほど近いエルパソの雰囲気を楽しんでください。
2日目はレンタカーでカールズバッドへ。朝一で向かってみて回りましょう。3時間ほどでちょうどよく回れると思います。
そのまま、すぐ横にある僕たちが行けなかったグアダルーペ山地国立公園へ。夕焼けを楽しんでエルパソ泊。
3日目はホワイトサンズへ。キャンプグラウンドを予約してその日はキャンプ。
4日目は朝日を見たあと出発。なぜか日本人に有名なサンタフェへ。車で4時間のドライブです。サンタフェを楽しむもよし、近くに先住民の歴史遺産があるのでそれをめぐるもよし。
5日目はアルバカーキにいって、レンタカーを返して日本へ。
4泊6日あればこれくらいの旅が組めるのではないかと思います。
ニューメキシコはニューヨークやロサンゼルスのような都市とも、カリフォルニアのワイルダネスとも違う、独特の雰囲気があります。僕たちもぜひもう一度行きたいと思っています。
ホワイトサンズを撮る!- ニューメキシコ旅行 3日目 -
Prologue
2日目の振り返りです。
日が出る前からカールズバッド洞窟を目指したTetsu一行。この世のものとは思えない鍾乳洞に驚きを感じつつ、ホワイトサンズのキャンプ場の確保にも成功!今日はついてる!
盲目的になりながらもキャンプ場を目指し、美しい夕暮れのホワイトサンズに大満足して少し早い就寝についたのであった。
Episode
夜。
なんだか寒い。風邪でもひいたかな?隣では妻がすやすやと眠っている。
寝袋にくるまっているのだから寒いわけないんだけどな、と思いつつ、昨日までは強烈だった風が収まっていることに気付く。
おもむろに起き上がり、テントの外を確認すると満天の星空!時間を確認すると深夜12時ころ。
寒気も眠気も吹っ飛んで、妻を起こしてYukkaと天の川のコラボを楽しみました。
周りに明かりがないので、このままだとホワイトサンズで鑑賞していることが伝わりません。
ライトを使ってちょっと遊んでみることにしました。
少し照らしてやるといい感じで砂の上にいることがわかります。星空自体はエルパソという巨大な町が近くにあるので少し光害が見られますが、十分にきれいな天の川が取れました。
しばらく外で写真撮影していると気づく寒気。ここは砂漠です。夜は10度くらいまで一気に下がります。
昼間があまりに暑かったため薄着できてしまった僕は妻が余分に持ってきていた服を1枚借りて寝袋に包まります。
・・・寒い。
ひと眠りして気づくと朝3時。日の出にはまだ時間がありますが、あまりの寒さに目覚めました。
なんとか体を温めて眠ろうと努力しますが、熱を失った砂がテントの下にあり、底冷えしていました。
前日の疲れもあったので少し眠っては、寒さで起き、を繰り返し、少し白んできたのがわかります。
時間は朝6時。
大変な夜を過ごしましたが、どんな辛いことがあっても朝は来ます。むしろ辛いことがあった時ほど美しい朝が来るような気がするのは僕だけでしょうか?
昨晩の強風とは打って変わって静かな朝を迎え、White sandsはきれいな砂紋を作っていました。
あとで写真を確認して失敗したー!と思ったことがあります。それはレンズに砂がついていたこと。あれだけ風が吹いていたんだから当たり前といえば当たり前ですが。。
逆光だともろに光が乱反射してしまいます。。せっかくの写真が。。
皆さんはこんな失敗をしないように気を付けてくださいね。
朝は妻がコーヒーを入れてくれました。寒いホワイトサンズで飲むコーヒーはたまらなくおいしかったです。
ひとしきり体も温まり、日も上がってきたころに出発です!まだ気温もさほど高くなく、水と食料はかなり消費していたので、体力的には余裕のある帰り道となりました。
後ろ髪をひかれる思いでしたが、満足いく写真がたくさんとれたので、ホワイトサンズを後にします。
次の目的地はサワロ国立公園です。
Epilogue
ホワイトサンズに関しての旅はこれで終了です。次の回でサワロ国立公園のサボテンについて書きたいと思います。
個人的には色々大変な思いもしたものの、あの星空と朝日はその苦労をするだけの価値があったと思うので、せっかくホワイトサンズを目的とされるのであればBackcountry campingをぜひ検討していただきたいです。その際は昼間がどれだけ暑くても水と温かい服を忘れずにお持ちください。
もしCampが出来ないのであれば、少し歩く覚悟でParkingからは離れましょう。間違いなくきれいな景色を見ることができます。
撮影に関していくつかコメントを。広角と標準域のレンズ、PLフィルター、三脚があれば満足いく写真が撮れるでしょう。星撮の前景が暗くなるのでライトで少しだけ照らしました。風が強くレンズに砂が付きます。こまめにレンズの清掃をすること、外ではレンズ交換しないこと、に注意してください。最後に、荷物を軽くして行かれることをお勧めします。
アメリカの中でもここにしかない絶景が見れるホワイトサンズ。みなさんも行ってみたいなーと思っていただければ嬉しいです。
カールスバッド洞窟を撮る!- ニューメキシコ旅行 2日目 -
旅行日 2018年5月17 - 20日
更新日 2019年5月20日
Prologue
1日目の振り返りです。
今回の旅程は3泊4日。南カリフォルニアからキャンプ道具を持って車で向かう強行軍です。近くにあるカールスバッド洞窟国立公園、帰り道にあるサワロ国立公園も楽しむ!ことを目標にしました。
1日目はほとんど移動とホワイトサンズの夕景を撮影。
2日目にカールスバッド洞窟に行って、ホワイトサンズキャンプもする、一石二鳥プラン。
さてうまくいったのか、本編のはじまりはじまり。
Episode
朝5時、起床。
朝日が昇る前から、カールスバッド洞窟国立公園に向かって出発です。
旅のブログとか見ると、ホワイトサンズに行くならついでに近くにあるカールスバッド国立公園もおすすめ♪とか目にします。
ついで?
♪?
片道 3時間超
この日も運転は妻と交代交代。僕たちは運転していないときは寝ています。体力温存。
これ大事。負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、よく眠ること。大事MANブラザーズ。
朝イチは白目剥きながら運転してたかもしれません。山道を通ったりもしますが、そこはアメリカ。道も広く安心です。日が出てきてからはさらに安心。とくに何事もなくカールスバッド洞窟国立公園につきました。
カールスバッド洞窟国立公園は世界最大級の鍾乳洞であり、かつその美しさで知られています。日本にいたときほとんど鍾乳洞に行ったことがなかったのですが、そのスケールは驚くべきものでした。
とにかくですね、広い!(左下が人の通れる通路です)
鍾乳洞とか狭くて、閉所恐怖症の人とか大丈夫かなってイメージあったんですが、全然問題ないと思いますね。
こんな鍾乳石がどのようにできたのか、、もちろん注意書きを読めば長い歴史をかけて作られたことは頭では理解できるんですが、全く想像できません。
自然の驚異を目の当たりにできることは間違いないでしょう。
これ結構好きな写真です。ナイトメアビフォアクリスマスって映画に出てくる敵キャラに似てるなと思いました。
3時間あっという間です。この日は個人で回れるコースしか行っていないのですが、ツアーもあります。ツアーはもっと深く、細いところも見れるみたいです。個人で行けるところは観賞用、ツアーで行けるところは探検用と聞きました。
こんなところを降りていくんですかね?
カールスバッド洞窟内は暗いので、とてもいい景色ばかりなのですがスマホで撮影するのは難しいかもしれません。三脚はあったほうが良いと思います。鍾乳石を傷つけないようお気を付けください。
すでに大満足の2日目ですが、ここからが本番です。3.5時間かけてホワイトサンズへ戻ります。
早速Visitor Centerに駆け込みBackcountry Campgroundに空きがあるか聞くと
1個空いている!やりました!大勝利です!
しかもこのBackcountry Camping、いくらかかると思いますか??
正解は
$6なり。それも2人で。
安っ!て声に出ちゃいましたよ。
この時点で14時半。テント設営を考えても余裕だなーとか思っていました。
Visitor Centerで説明を聞くと
1 マイル (1.6 km) の道のりの先にテントを張ってよい札が刺さっているとのこと。
脱水症状予防のために、水は一人1ガロン持っていくとのこと。
トイレはないので、用をすましたかったら1 mile戻って駐車場にあるトイレでよろしくとのこと。
もちろん動植物を傷つけたりしないこと!を確認されました。
全然想定内。水1ガロンは多いなーって思いましたが、かなり乾燥しているのでそれくらい必要なのかも?って受け入れました。
それに加えてキャンプ用具、寝袋、撮影道具一式、食材、コンロをもっていきました。まぁ1mileくらいどうにかなるやろと思って。
・・・甘かったです。いろいろと。
そもそも、昼の気温は30度超えてます。砂漠なので日差しを遮るものはありません。かなり薄着、動きやすい装備でトレッキングを始めました。
1 マイルがコンクリならまだ進んだでしょうが、すべて深い砂の上。想像以上に進みません。なんでこんなに食材持ってきてしまったんやー!とか望遠レンズとかいらんやんけー!とか後悔しながら進みました。
絶望的な気持ちになりながらもなんとか到着。前日同様風が強かったので、砂山の裏側にある風をよけられそうなところにテントを設営します。
道中は諸々後悔しましたが、このBackcountry Campgroundは隣のテントまですごい離れており(砂山を越えたところにお隣さんがいる)、非常に静か、快適です。
ひとしきり景色を堪能した後のNo border。最高です。やはりね、美しい景色の前にBorderとかないんですよ。まぁこれ以上語ると長くなるからやめておきますけどね。
実はうっかりして撮影し忘れていたので、これは妻が撮っていた写真から拝借。
いやー相変わらず天にも昇る美しさです。今日はここに泊まるのかと思うと自然と気持ちが高揚してきますね。
Epilogue
2日目、いかがでしたか?盛りだくさん過ぎて体力的にしんどかったですが、やり切れた達成感がほとばしってたのを覚えています。
ホワイトサンズのキャンプ場は駐車場から1 マイル離れています。人とは違ったところにいる感じ、まっさらなホワイトサンズはこれ以上ないフォトジェニックスポットといってよいでしょう。
3日目にはホワイトサンズの星空と朝日をご紹介します!楽しみしてくださいね。
きれいな景色だけでなく、痛い目にもあいましたが、、それも含めてご紹介します。。
まとめ (カールズバッド洞窟)
・カールズバッド洞窟はホワイトサンズから思ったよりも遠い!
・でも行くだけの価値がある!何気に世界遺産である!
・入場料 $15 / 人。それ以外は無料だが有料ツアーもあり!
・午後4時以降は入れないので、早めの時間に行くこと!
・6月-10月の夕暮れ時はコウモリの飛翔で有名!
3日目の記事はこちら。
ホワイトサンズを撮る!- ニューメキシコ旅行 1日目 -
旅行日 2018年5月17 - 20日
更新日 2019年5月20日
Prologue
ニューメキシコ州に、2018年5月に行ってきました!
お目当てはホワイトサンズ国定記念物(White Sands National Monument)。
数年前まで決して有名ではなかったホワイトサンズだと思いますが、その絶景が書籍や
Instagramなどで取り上げられてから知名度を増しています。
地理的には不便な位置にあるので、まだ日本からの観光客は多くない地域だと思います。
青空の下の白い砂ももちろん絶景ですが、朝日や夕方の日が傾いたときに見られる景色が一段と美しいといわれています。しかしながら多くの場合朝日を鑑賞することはできません。
ホワイトサンズにはゲートが設けられており、夜間や朝日が昇る時刻には解放されていないのです。
しかしながら夜空と朝日を鑑賞する方法が一つだけあります。
Backcountry Campingを申請すれば良いのです!
もともと2月に行こうと思っていたホワイトサンズですが、その時期はキャンプをするには凍えるような寒さですので、もっと温かい時期の5月に予定を変更して向かいました。
今回の旅程は3泊4日。南カリフォルニアからキャンプ道具を持って車で向かう強行軍です。近くにあるカールズバッド洞窟国立公園(Calsbad Cavern National Park)、帰り道にあるサワロ国立公園(Saguaro National Park)も楽しむ!ことを目標に設定しました。
Episode
今回の旅程は、南カリフォルニアからのドライブ。まずホワイトサンズまで12時間ノンストップの旅です。運転は妻と交代交代。
事前にHPで確認していたのですが、到着日はキャンプができないらしい。(ミサイル実験場がホワイトサンズからほど近く、その影響のようです)
念のためVisitor Centerに行ってみて再度キャンプができないことを確認ののち、近場のモーテルで旅の疲れをしばし取ります。
その後ホワイトサンズの夕景を撮りに向かいました。
ニューメキシコ州の州花でもあるYukkaと白い砂。これぞホワイトサンズって感じです。
写真からお気づきかもしれませんが、風がものすごく、防塵のカメラでなければかなり気を遣うシチュエーションです。
これが見たかったんです!
めちゃめちゃ風の強い日であるものの、この美しさ。コンディションの良い日はどうなってしまうのでしょう?期待が高まります。
日没とともにゲートが閉まってしまうので、この日はこれで退散。
・・・その日の夜、今後の計画を確認しました。
繰り返しになりますが、今回の旅程は3泊4日、ホワイトサンズでキャンプ、カールズバッド洞窟国立公園、サワロ国立公園をめぐることを目標にしていました。
1日を移動で使ってしまった上に、ホワイトサンズのキャンプ場がFirst Come – First Serveであることを考えると(要は早い者勝ち)、確実にキャンプを勝ち取るためにオープンしてすぐにVisitor Centerに行きたい。
一方カールズバッド洞窟まで片道3.5時間。
ホワイトサンズは7時オープンなのでオープンしてキャンプ場確保してからカールスバッドに行くと到着は11時近くなってしまう・・。
帰りにかかる時間も考えるとカールスバッドで遊べる時間が1時間くらいしか確保できない!などと悩みに悩み、賭けに出ました。
砂漠でキャンプする人なんてそんなにいないだろう
=14時くらいまでに戻ってこれれば、キャンプ場に空きがあるのではないか?
というわけで、朝日が出る前からカールズバッドに向かい、3-4時間遊んでホワイトサンズに帰ってくる!
洞窟もキャンプも出来たらラッキー!戦略です。
果たしてこの賭けがうまくいったのかどうか、2日目のブログをお楽しみにしてください。
Epilogue
写真を紹介するブログなのに、1日目は移動ばかりで写真が少なくてごめんなさい!
2日目からたっぷりとご紹介できると思うのでもう少しお時間ください。
ホワイトサンズは年に数メートルも移動するほど、風の強いエリアになっています。
そのためか足跡のないフォトジェニックスポットを探すのはそんなに難しくないです。僕たちは駐車場から5分くらい歩いて見つけられました。
一方、目印がほとんどないので、どっちから来たか忘れないように注意してくださいね。昼間の気温は30度超えていました。水分も絶対必要です。
まとめ
・運転12時間+時差2時間のため、一日目は移動日になる!
・ホワイトサンズはゲートがあり、入場は朝7時から帰りは日没後1時間くらいまで!
・バックカントリーキャンプなら、時間制限は無視できる。
・風が強いが、5月でも気温は30℃以上に達する!
・乾燥しているので水分補給必須!
・朝焼け&夕焼けが必見の絶景スポット!
・カメラは広角 - 標準レンズがあれば楽しめる!
・空をきれいに撮るために、PLフィルターが必須!
ニューメキシコ州編、2日目以降の記事はこちら。
ヨセミテ国立公園を撮る! - その他編 - 【ベストスポット】
旅行日 2018年6月6-8日
更新日 2019年5月17日
Prologue
ヨセミテ国立公園には3泊4日の日程で旅行したので、出来たことは限られるのですが、これまでの記事に入れられなかった満足度の高いスポットについてまとめ的に今回ご紹介したいと思います。
Episode
北米で最大の滝であるヨセミテ滝を正面に、手前にマーセド川を入れることが出来るのが、このスウィンギングブリッジ(Swinging Bridge)というスポットです。簡単に散策で行けるところなので、ぜひ行ってみてください。
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もし月が出ていなければ、マーセド川に反射する満天の星空も見れるはずです。
ヨセミテ滝は2段に分かれていて、トレッキングで登ったところから見れるUpper Fallがとても壮観です。
トレッキングは2-3時間で往復できると思いますが、かなり傾斜がきついのでご注意ください。
僕らは頂上まで行きませんでしたが、さらに急勾配を登っていくとヨセミテ滝を上から見下ろすことも可能です。
機会があればぜひ行ってみたいスポットですね。
次はトゥオルムメドウ(Tuolumne Meadow)エリアにあるテナヤ湖(Tenaya Lake)をお勧めしたいと思います。
見てください。この透明度を。奥には美しいシエラ山脈を見ることができます。
テナヤ湖にはこのような木が湖に突き出ているスポットがあります。
とてもフォトジェニックなスポットだと思いますよ!
テナヤ湖はとても広いのですが、木のポイントはこのあたりです。
思い思いのポーズで楽しんでください。くれぐれも落下しないよう。
最後に、Glacier Pointの朝日、夜空の写真をご紹介したいと思います。
ヨセミテバレーは谷に囲まれているため、朝日が登るのがとても遅いです。
僕たちはグレイシャーポイントまで朝日を見に行きました。ちょうどハーフドームから太陽が出てくるような角度で撮影できました。
僕のPC環境では風景と星景を合成できないので、風景を目立たせようとするとどうしてもノイズが乗ってきてしまいますが、グレイシャーポイントからも綺麗な星空を拝めます。
グレイシャーポイントからハーフドームを見ると北東の方角なので、少し天の川からずれてしまいますが、夜の早い時間帯であれば十分天の川とのコラボレーションを楽しめるかと思います。
グレイシャーポイントは朝も昼も夜もお勧めのポイントですね。皆さんはどの写真がお好みでしょうか??
Epilogue
3回にまたがって記事にしたヨセミテ国立公園編は今回で終了です。もし実際の写真の設定や旅程について細かく知りたい方がいらっしゃいましたらコメントいただけますと幸いです。
今後もこのような形でアメリカの綺麗な景色を中心に記事を書いていこうと思っています。
楽しみにしていてくださいね!
ヨセミテ国立公園のまとめ
○部門別ベストスポット
・ベストトレイル:ミストトレイル
・ベスト滝:ヨセミテ滝
・ベストハーフドーム:センチネルブリッジ
・ベスト朝日:グレイシャーポイント
・ベストリラックス:テナヤ湖
・総合ベストスポット:
グレイシャーポイント
(理由:朝日、星空。ハーフドームも見渡せる総合的に最高なスポット)
○気を付けたほうがいいこと
・日中は劇混み。駐車場問題。
・道が細く、くねくねしている。
・ガソリン入れられるところが限られている。そして高い。
・夜間やグレイシャーポイントはそれなりに寒い。
今回の写真は、
カメラ:Pentax K-1
レンズ:風景はDFA24-70+PL-Filter の組み合わせで撮影しています。
星景はIrix 15mmでF2.8 30秒露光で撮影しました。
ヨセミテ関連の記事はこちら。
Instagramもやっています。
ヨセミテ国立公園を撮る!- ハーフドーム編 -
旅行日:2018年6月6-8日
更新日:2019年5月17日
Prologue
ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)といえば特徴的な半円の形をしたハーフドーム(Half Dome)を思い浮かべる方も多いと思います。
僕らも初めてグレイシャーポイント(Glacier Point)に行ったとき、ハーフドームの姿に息をのみました。
それほどハーフドームの存在感は凄まじく、なんとかいい写真を撮りたいと複数のスポットでハーフドームの写真を収めました。
そこで今回はどのスポットから撮るのがおすすめか、どこから撮ればいわゆるハーフドームの写真が撮れるのか、紹介していきたいと思います。
ちなみに、ですが、地図でいうとハーフドームはここにあります。
Episode
ハーフドームは宿泊施設のあるヨセミテバレー(Yosemite Valley)の中からでも見えますし、グレイシャーポイントやオルムステッドポイント(Olmsted Point)などのバレーの外からでも見ることができます。
体感的に最も近く見れると感じるのがハーフドームから見て南西にあるグレイシャーポイントです。
右下に見えるのが前回の記事でご紹介したバーナル滝で、その上にある大きな滝がネバダ滝です。
ヨセミテのおいしいところを一望できるグレイシャーポイントはヨセミテバレーからは車で1時間。少し離れてしまいますが、外せないおすすめスポットです。
実はグレイシャーポイントから少し道を戻ったところにあるこのスポットも非常におすすめです。
グレイシャーポイントに到着する直前に急カーブがあり、そこが絶好の撮影スポットになっています。くれぐれも車には気を付けて撮影してください。
*このヘアピンカーブで撮影しました。
次はヨセミテバレー内のセンチネルブリッジ(Sentinel Bridge)がおすすめです。マーセド川(Merced River)に反射したハーフドームを撮影することができます。
夕暮れ時にはこのように燃えるハーフドームのシャッターチャンスです!
シャトルバスの停車駅にSentinel Bridgeという駅もありますし、迷うことはないでしょう。ハイシーズンには場所取り合戦発生するので、少し早めに向かうのがよいでしょう。
*マークしてあるのはバス停です。Sentinel Bridgeはその少し南にあるマーセド川にかかっています。
少し変わったハーフドームを見るには、オルムステッドポイントまで足を延ばしましょう。
*木の奥にハーフドームがちょこんと見えます。
オルムステッドポイントはトゥオルムメドウ(Tuolmne meadow)と呼ばれるエリアにあるのでヨセミテバレーから1時間以上かかるのですが、この周辺はシエラ山脈や湖が見れるおすすめのエリアです。
ハーフドームの北側にあるので、少し変わった角度のハーフドームを遠くに臨めます。
Epilogue
ハーフドームが好きになったので、いろいろなところからハーフドームを撮影してみました。今回ご紹介したスポットはどれもおすすめです。
ハーフドームは前回の記事でご紹介したミストトレイルを奥に進んでいくと実際に登れるのですが、、ヨセミテで最も長いトレイルの一つと言われているのでそれなりの覚悟が必要ですね。
注意点としては、冬の時期はGlacior PointやOlmsted Pointに繋がる道が閉鎖されてしまいます。
シーズンによるとは思いますが、ゴールデンウィークも閉鎖されている可能性があるのでその点は事前にご確認ください。
また川の水は多い方が反射を取りやすいので、Merced Riverに反射するHalf Domeを撮影したい方は春から初夏にかけてがおすすめです。
まとめ
・ハーフドームはヨセミテのアイコン!
・グレイシャーポイントはハーフドームを見渡せる絶景ポイント!道中にあるカーブもフォトジェニックスポットとして有名!
・センチネルブリッジはアクセスしやすく、川に反射するハーフドームを見れる!
・オルムステッドポイントは観光客が少なく、周囲に多くの絶景スポットがある!
・ゴールデンウィークまでは道が閉鎖されていることがあるので、訪れるなら5月末以降がおすすめ!
今回の写真は、
カメラ:Pentax K-1
レンズ:DFA24-70+PL-Filter の組み合わせで撮影しています。
反射の写真はND-filterと三脚を使い、5秒の露光時間で撮影しました。
ヨセミテ関連の記事はこちら。
Instagramもやっています。
ヨセミテ国立公園を撮る!- ミストトレイル編- 【滝、トレイル、絶景】
旅行日 2018年6月6-8日
更新日 2019年5月17日
Prologue
ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)をご存知でしょうか?
カリフォルニアのサンフランシスコから車で3時間ほど、国立公園の中ではアクセスが良く、西海岸に位置していることもあり日本の皆さんもご存知の方は多いかもしれません。
ヨセミテのアイコンともいうべきハーフドーム (Half Dome)や、世界最大の1枚岩エル・キャピタン (El Capitan)などの圧倒的なスケール、また北米最大の落差を誇るヨセミテ滝 (Yosemite Fall) などなど、数日の滞在では回り切れないレベルです。
僕たちは2018年6月に3泊4日でヨセミテに観光に行きました。
ヨセミテは美しい景色が満載なのですが、そのためにはトレッキングが必要になることがあり、トレッキングも大人気のアクティビティです。
数あるトレイルの中でも人気なのがミストトレイル (Mist Trail) です。
ミストトレイルはバーナル滝(Vernal Fall)というハーフドームの裏側にある滝を目指すトレイルです。バーナル滝の真横まで道が伸びており、その道中はMist(霧)というよりはずぶぬれになるくらいの水がかかるコースです。
バーナル滝自体は有名な滝ではないかもしれませんが、道中ずっと楽しめるミストトレイルを紹介させていただきます。
Episode
ヨセミテ滞在2日目の朝にミストトレイルに向かいました。ミストトレイルは人気のため、正午近くなると混雑すると聞いていたためです。
Cedar lodgeというヨセミテバレーの外の宿に宿泊していたため、朝の7時半には出発。8時半頃に駐車場に停めてミストトレイルに向かいました。
ミストトレイルは最初の一部こそ急な傾斜がありますが、バーナル滝を望む滝まで来てしまえば風景も楽しめる最高のトレイルです。
バーナル滝の横にトレイルがあり、水しぶきがすごい!
みんなカッパを着たり、諦めてずぶ濡れになりながら進みます。
滝つぼの上まで上がってくると、このような虹が見えました。
バーナル滝の上まで登ると休憩できる開けたスペースがあります。上級者はここからさらに上にあるネバダ滝 (Nevada Fall) を目指し、最終的にグレイシャーポイント (Glacier Point) まで行けます。
グレイシャーポイントはハーフドームを臨む絶景スポットです。
こちらの記事もご参考にどうぞ。
引き返す場合は、来た道を戻る方法と、クラークポイント (Clark Point)を経由してジョンミュールトレイル (John Muir Trail)を戻る方法があります。
僕らはクラークポイントを経由したのですが、このトレイルからはこんな景色が見れました。
クラークポイントから少し上りがあって大回りのため時間と体力の許す人に限られますが混雑もないトレイルで景色もよく、とてもおすすめです。
Epilogue
僕たちは6月初頭にヨセミテに行ったのですが、最盛期のヨセミテは駐車場を見つけるのが難しいです。
またシャトルバスが運行しているのですが、20分に1本程度の間隔でしか来ないこと、積載人数が限られていることからあまり融通が利きません。
日が昇ってすぐに活動するくらいの気持ちで最寄りの駐車場を確保することをお勧めします。
ミストトレイルは往復で3時間程度のトレイルで難易度もそれほど高くなく、絶景を楽しめます。おすすめは雪解け水による水量が多い春から初夏。夏から秋にかけては水量が減ってしまいます。
カメラも防水か、水にぬれないような工夫があると安心ですね。
まとめると
・ミストトレイルはヨセミテのベストトレイル!
・駐車場がすぐになくなるので、朝イチで活動しはじめよう!
・滝に水量がある、5-7月がおすすめ!
・水しぶきが半端じゃなくかかるので、電子機器には防水対策をしよう!
・ちょっと離れたクラークポイントは人が少ない絶景ポイント!
今回の写真は、
カメラ:Pentax K-1
レンズ:DFA24-70+PL-Filter の組み合わせで撮影しています。
最後の写真だけ、ND-Fliterと三脚を加えて、滝の水の流れを撮影してみました。
ヨセミテ関連の記事はこちら。
Instagramもやっています。
はじめに
ごあいさつ
はじめまして、TetsuroKtのブログにお越しいただきありがとうございます。
僕は2017年から、勤めていた会社の都合で妻と一緒に米国西海岸に赴任となりました。日本にいたころから風景の撮影が好きだった僕は、米国でも変わらず風景を撮っています。米国の自然は本当にユニークでここでしか撮影できない!と思わせる景色が多いです。それと同時に日本の景色も本当に素晴らしかったんだなーと改めて感じます。特に水が豊富なこと、四季によって景色が変わることは日本の大きな魅力だと思います。
さて、僕がこのブログを書き始めようと思ったのは、米国の写真撮影スポットに関する日本語の情報が少なく、“せっかく旅行に行くならいい景色の写真を残したいけど、どこで撮ればいいんだろう?”と思っていたためです。海外旅行の日程ってどうしても限られてしまいますよね?そんな中よい景色を“見る、撮る”ための情報をあらかじめ収集したいと考えている方は多いのではないか?と思っています。
このブログはそんな皆さんの役に立てばと思い、“海外旅行”、“写真スポット”、“ちょっとしたコツ”に焦点を当てて、僕の経験をまとめていきたいと思っています。もちろん僕が撮った写真を皆さんに見ていただきたいという気持ちも同じくらいあるので、ぜひ写真も楽しんでいただければと思います。
こんな写真の裏話もできればと思います。
自己紹介
デジタルから始めた駆け出しカメラマン。米国駐在のストレスを旅行(+カメラ)で発散中。愛される旅ブログを目指します。
別ブログでは英語のギャラリーも作っています。
https://tk76kita.wixsite.com/stunning
-もう少し自己紹介-
僕が撮影に使っている機材はPENTAX K-1というフルサイズのカメラです。
風景撮影の時に主力となるレンズはIrix 15mm、FA 31mm、DFA 24-70です。
星撮用にSigma 15mm Fisheye (+Soft filter)も使用しています。
写真はRawで撮影後、ほぼすべてLightroomにて現像しています。
その他はPL-Filter, Manfrottの三脚を使っています。
勝手に思い出話
僕は関東の海辺育ち、大学は北海道で一人暮らしをしていました。若かりし頃の僕は海で泳いだりスノーボードに行ったり、どちらかというと自然の中で遊ぶことに楽しみを感じていた人間でした。
そんな僕がカメラに興味を持ったのは会社に入社してから、会社の同僚と花火大会を見に行った時のことでした。友人の一人がカメラと三脚を持ってきていて、花火撮影を始めたのです。当時の僕は、カメラは高価で難しく一般の人が気軽に始める趣味ではないと思っていました。
しかしその友人が持っていたカメラは一眼レフではあったものの、ハイエンドな機種ではなく手の届く予算で手に入れられること、目で見た花火と写真に残る花火が全く違っていて、とても面白いと思いました。その経験が僕の人生にカメラをもたらしたのです。
初めて一眼レフを買おうと決意した日、めちゃくちゃ迷いました。CanonとNikonが有名なのは知っていたけど、予算もあるし、機能を使いこなせるかもわからない。口コミや価格.comを読み漁り、情報を収集しました。
そんな時、PentaxというメーカーからK-5iisというカメラがリリースされました。完全にカメラ素人の僕には無名のメーカーでした(Pentaxさんすみません)。でも口コミを読んでみると、当時は新しかったローパスフィルターレスのカメラで、風景がより一層きれいに撮れるというではありませんか!調べれば調べるほど、Pentaxの製品に対するこだわりを感じ、メーカーが好きになり、予算オーバーのK-5iisを買うことになったのでした。
K-5iisを買ってから、旅行が楽しくなりました。スノーボードに多少自信があった僕は、スノーボードをしながら友人を撮影したり、海で泳ぎながら撮影したり、本当にどこにでもカメラを持って行ったのです。
K-5iisはAPS-Cセンサーのカメラだったのですが、購入から3年後、APS-C用のレンズ、DA16-50の調子が悪くなり使えなくなってしまいました。ちょうどそのときフルサイズのK-1が出るというニュースを見ました。最終的にはフルサイズを目指していた僕はそのときにK-1を購入し、今に至ります。
カメラをはじめて5年ほど経ちましたが、どこかで習ったわけでもなく、自分の好きな風景を好きなように撮影しているアマチュアです。でもカメラを買ったおかげで、たくさんの旅の思い出ができました。世界にはこんなに星がきれいに見える場所があること、朝日の美しさや夕焼け、輝く海や無風の時に反射する湖面などを知りました。
きっと皆さんもそれぞれ、カメラを買うことになったきっかけ、続けている理由、カメラがもたらしくれたもの(レンズ沼だけではなく)を持っていると思います。このブログを読んで、まだ見たことのない景色を撮影したい!というカメラを続けるモチベーションが出てきたら嬉しいですし、カメラを持っていない方も、このブログがきっかけになってカメラを始めてもらえたらとても嬉しいです。
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