秘境を撮る!- ハバスパイ旅行 2日目 -
Prologue
1日目の振り返りです。
直前の天気予報やトレイルヘッドの悪天候に怯えながらもなんとかたどり着いた桃源郷、ハバスパイ(Havasupai)。
最も有名なHavasu Fallに心癒されたものの、睡眠不足と長時間ハイクの代償か夜7時には就寝してしまいました。
翌日は残りの滝を巡る旅に出発します。
Episode
朝6時、目覚め。
疲れ切っていたため体が硬まってしまっています。
夜の気温は確かに下がってはいましたが、それでも10度前後と思われます。恐れていたような寒さにはならず一安心。
ハバスパイは峡谷の合間にできた楽園のため、空が狭く太陽の光がなかなか差し込みませんが、近くに川が流れているからか気候としては安定しているようです。
この川がしばしば洪水を引き起こすので注意が必要です。そもそもこの川が大地を削ってこの楽園ができたことを考えると、川のエネルギーとはすさまじいですよね。
今日はキャンプグラウンドからMooney FallとBeaver Fallを目指します。
距離としては片道2マイル。たいしたことはないだろうと高をくくっていましたがこれが予想外にハードな道のりでした。
まずキャンプグラウンドをすぐ行ったところにあります、Mooney Fall。
こんな非現実的な滝がキャンプグラウンドのすぐ横にあるという衝撃。
そしてこの滝は落差が60mもあり、これからここを下るのですが、いわゆる鎖場。滝のしぶきによって地面が滑りやすくなっているうえに、鎖とはしごで降りていかなければいけません。
絶対に両手はフリーにして、注意深く下って行ってください。
まだ午前9時ころなので太陽が当たっていないのですが、カメラ的には明暗差があまりないので写真は撮りやすい環境です。
この日はまだ寒かったので泳いでいる人はいませんでした。それもカメラ的にはラッキーでしたね。
ここからBeaver Fallを目指します。Hualapai HilltopからMooneyFallまではきちんと手の入ったトレイルという感じですが、Mooney FallからBeaver Fallまではきちんと整備されていません。
もちろん人が通った後があるので迷うことはほとんどないのですが、予想外のことがありました。
川を渡る必要があるのです。しかも結構太ももくらいまではがっつり水につかります。
もし冬だったらと思うと萎えてしまいますね。4月でも結構冷たかったですから。しかも僕たちはWater Shoesを持ってきていなかったので、初めは裸足で横断していましたが、こういった場所が3, 4か所あるのでもう靴を脱いだり履いたりも面倒になり、登山靴のまま川を渡っていました。
道中とてもきれいな景色を見ながら進むことができます。
普通にフォトジェニックです。こんな景色がずっと続くので、途中から撮影しなくなっていきますが。
ハバスパイの水には豊富にカルシウムとマグネシウムが含まれているらしく、これが二酸化炭素と混じることで炭酸カルシウムとなります。炭酸カルシウムはチョークなどと同様の成分で、水に溶けているとターコイズブルーに、凝固するとこのような天然のダムが形成されるのだとか。
Beaver Fallの直前でインディアンにPermissionを見せろと言われ、どこまで行くのかと聞かれたのでBeaver Fallまで、と答えます。
少し話をしていると、このままColorado Riverまで降りていく人もいるとのこと。Colorado Riverまではさらに10マイルほど下る必要があるBackcountryになります。僕らはそこまでの体力が残っていないのでBeaver Fallを楽しむことに。
これまでの荘厳な滝とは少し違う滝が現れました。広いPoolがあり、まるで“泳ぎにおいでよ”と言っているようです。
滝壺は若干深くなっていますが、それ以外のところはふとももくらいまでの深さで気持ちいい!トレイルで体があったまっていたことや、日も高くなり日光が入っていたので気持ちよく楽しめました。
帰りはまた2マイル上り。行きとは違って迷うことなく進めば1.5時間程度で戻ってこれます。
帰り際、またMooney Fallsに出会えました。Mooney fallsにも光が差し込んで朝とはまた違った趣の滝になっていますね!
足元が水浸しだったので構わず水に入ってこの写真。
みなさんもBest angleを探してみてください。
キャンプグラウンドに戻ってきて、ハンモックで一休み。
そのあとはまたHavasu Fallに向かい写真を楽しみました。
1日目おおよそどの角度が素晴らしいかわかっていたので、そこを集中的に撮影しました。
風向きにもよるかもしれませんが、滝に向かって左側が飛沫の影響が少なくとても楽しめましたよ!
Epilogue
Beaver Fallまで行く計画を立てているなら、絶対にWater Shoesかサンダルを持って行ってください!
水の中は石もごろごろしていますし、安全のためにもはだしは控えたほうが良いと思います。
みなさん滝の写真を撮るときの設定ってどれくらいにしていますか??
僕は2-4秒にしていたのですが、今回は人はぶれないように、滝は流れるようにということでバランスをとって0.6-1秒くらいで撮影しました。
それでもきちんと滝の流れが写せていて新たな発見となりました。
3日目は残りの2つの滝と、帰りのトレイルについて書きたいと思います。
こちらも参考にしてください。