Outdoor Photography from USA

米国駐在員によるアメリカ旅ブログ。自分が絶景認定した写真を勝手気ままにご紹介します。

秘境を撮る!- ハバスパイ旅行  反省編 -

Prologue

 

これまでの振り返りです。

 

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Havasupai - Havasu Falls

 

ハバスパイの絶景いかがでしたか?


この世のものとは思えない絶景を楽しめる最高の場所です!僕は写真が趣味なのですが、写真をがっつりやらないアウトドア派の方もたくさん訪れる注目のスポットですよ。

 

毎年予約の形式が変わってしまったり、どんどん値段が高くなっていっています。
いまはアメリカ人が多く訪れていますが、そのうちヨーロッパやアジアからも人が押し寄せてくる人気観光地になっていくと思います。行きたいならできるだけ早く!計画されることをお勧めします。

 

 

この記事では僕たちの旅の反省を踏まえて、おすすめの時期や荷物など、考えていきたいと思います。

 

 

Episode

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Havasupai - Havasu Creek

時期

僕たちは4/10-12という日程で向かいました。この時期のハバスパイの気温はおよそ最低気温5℃、最高気温25℃くらいの幅で考えておけばよいと思います。

 

水温は時期によらず18-20℃程度と言われています。

 

個人的な感想ですが4月は悪くない時期だと思いました。理由は以下の2つからです。

 

1. 暑すぎず、寒すぎず

トレッキングが比較的楽。夏場は40℃を超える暑さになることもあるので、トレッキングは体力との勝負になってしまいます。

また、寒すぎるとキャンプがかなりつらいものになってしまいますし、荷物も増えてしまいます。Beaver Fallに行く道のりは川を横断する必要があるため、寒すぎるよりは暖かい時期を選択したほうがよいでしょう。

 

2. 人があまり泳いでいない

写真の観点でいえば◎です。あの印象的な青いプールで泳ぎたいと考える人は多く、夏場はより一層の混雑が予想されます。特に人が泳いでいないタイミングを見つけて写真を撮るのはなかなかに忍耐が必要と思います。

 

写真的な観点で言えば、春は新緑の季節で滝以外の景色も心地よいものでした。

 

 

良くないと感じたのは以下です。

 

1. Hilltopの天候

トレイルのスタート地点にあたるHilltopはHavasupaiよりも標高が高く、4月上旬はほぼ確実に雪が残っており、最低気温は氷点下になることが多いシーズンです。そのため防寒具は必須の装備となるため嵩張る荷物が増えました。

 

結果として、4月は良かったですが、理想を言えば5月がベストだと思います。
気温も高く泳ぐのに不自由しないでしょうし、荷物も減らせます。日本のゴールデンウィークはハバスパイへのベストシーズンと言えるのではないでしょうか?

 

避けたほうが良いと思うのは12-2月。寒すぎてアウトドアを楽しめる環境ではないと思います。滝は常に流れていると思いますが、緑も元気をなくしている時期だと思うのでハバスパイの魅力をたっぷり堪能するのであればこの時期は外したほうが無難と思います。

 

また7-8月も外したほうが良いと思います。6月以降はかなりの混雑が見込まれるうえに、7-8月は突発的な雷雨やスコールがあります。15kmのトレイルも最高気温40℃近くなるため過酷な旅となるでしょう。

 

もちろん冬は混雑がなくなる時期であり、夏は泳ぐのに最適な時期でもあります。それぞれ善し悪しがあるのですが、僕たちの結論としては4-5月、もしくは10月が最も良い時期ではないかと思いました。

 

 

荷物

僕たちの中で最大の懸案材料だったのが荷物です。もしヘリで行く、キャンプしない、馬に担いでもらう等のオプションを活用されるのあれば別かもしれませんが。

 

最低気温5℃の中、寝なければならないということで防寒具にかなりの荷物を割きました。また3日分の食料も持っていく必要があるとするとかなりのスペースをそこに取られてしまいます。

 

結果として食料はもちろん大事ですが、Supai村に着いてしまえば簡単な食糧なら調達できます。

 

Havasu村にはスーパーがあり、そこで燃料も買えますし、スナックやラーメンなども買えます。アメリカの田舎のコンビニって感じです。

 

また、水も無料でキャンプグラウンドで汲めます。食料と水は最低限トレイルを乗り切れる分あれば十分なのです。

次に、最も驚いたことなのですが、バーナーの燃料はほぼ確実にタダでもらえます。どういうことかというと、キャンパーが余ったガスなどをキャンプグラウンドのレンジャーハウスに寄付しているのです。


キャンパーとしても帰りの荷物は軽くしたいですから置いていきたい。でもゴミとして出すのはマナー違反。ということで、次のキャンパーに譲り渡すスペースがあるわけです。

この中には寝袋やテントなども置いてあったりしますが数が少ないですし、最低限のライフラインは自分で持っていきましょう!

一方、僕たちが持って行き忘れたもので必要だったと思うものは、サンダル(もしくはウォーターシューズ)です。
これはBeaver Fallを目指すなら必要です。実は上記のレンジャーセンターにサンダルも置いてあったので、後半はそれをもらって履いていたんですけどね。

 

あとは飛行機モードにしていたのですがGPSを使いすぎたせいか携帯の充電が切れました。
ソーラー充電できる充電器が売られているようなので、これを持っていくと携帯をカメラとして使いたい人も安心だと思います。

 

最後に、キャンプグラウンド、ないしはロッジの予約確認票を印刷して持っていくことが大事です。
Hilltopに向かう途中、Supai村へ入る直前、ビレッジのCheck inの3か所で必要となりました。

 

というわけで以下の荷物が必要だと思います。


予約確認票、テント、寝袋、マットレス、カイロ、ハンモック、防寒具、水着、ランタン、ライト、バーナー、ガス、食料、水、日焼け止め、虫よけ、カメラ、レンズ、三脚、サンダル、ソーラー充電器

 

食料はトレイルを乗り切る分と本当に食べたいものだけ持っていけばよいと思います。

そういえばHavasupaiをネットで調べていると浮き輪の写真がよく出てくるのですが、2019年から浮き輪が禁止になったという記事を目にしました。浮き輪はおいていきましょう。

 

 

テントの場所

テントは自由に好きなところに張っていいのですが、キャンプグラウンドはかなり広いので場所に困ることはないと思います。

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Havasupai - Campground map

着いてすぐの場所に張れば、Havasu Fallが近く、水汲み場も近い。奥に張ればMooney Fallが近く、人が少ない。

 

結果的に僕たちは真ん中のトイレの近くの川に囲まれたスペースにテントを張りました。川のせせらぎが心地良いスペースでしたがが、もう少し水汲み場が近いほうが楽だったかなとも思います。

 

キャンプグラウンド全体を通じて川沿いにあるため、どこにテントを張っても川が近くにあります。雨が降っているときは鉄砲水の危険性があるので、注意書きやアナウンスはきちんと聞きましょう。

 

 

日程

 

僕たちは2泊3日で回ったのですが、Havasupaiは頑張れば2泊3日で主要なところは回れます

ただし余裕はないので、3泊4日あれば1日のんびり過ごすことができたりすると思います。

例えば日中は天然のプールでのんびりしたい、細いトレイルにもチャレンジしてみたいという方は3泊4日の方が余裕をもって楽しめると思います。
3日も風呂なしなんて考えられない!という人は2泊3日で頑張るのが良いと思いました。

 

また、朝は日が昇るまえくらいに出発して、午前中にHavasu村に到着するのが理想です。帰りも同様で日が昇る前(4:00くらい)に出発して、10時にはHilltopにいるような感じだと体力的に安心です。

 

 

Epilogue

 

長々と文章ばかり恐縮ですが、最近 (2019年) Havasupaiに行かれた人が少ないのか、まとまった情報源がなかったので何かの参考になれば幸いです。

 

アメリカの観光地はどこもアジア人が多くなってきた昨今ですが、Havasupaiはほとんどアジア系の人は見ませんでした。まだアジアにおける知名度は低いのでしょう。

 

Havasupaiはこれまでの出会った景色とは全く違う景色に出会えます。まだまだ知る人ぞ知る絶景、道のりは簡単ではありませんが、ぜひトライしていただけたらと思います!