化石の森を撮る!- セドナ旅行 3日目 -
Prologue
2日目の振り返りです。
“私のセドナ”を見つけるべく、早朝のカセドラルロックからスタート。大満足の日の出
、Hidden Spotから見たカセドラルロック。隠れ家を見つけた高揚感。Tetsu一行はすでにかなり満たされていました。
貴重な休みをセドナでのんびりしてもいいが、どこか足を延ばせる良いスポットはないか?
Google map片手に調べていると、ありました。
全く知らない国立公園が。
その名は化石の森国立公園。
ほう、化石の森?なんという中二的な響きじゃないか?小さいころは化石にあこがれてたんだよ。きっと恐竜の化石かなんかが森のように生い茂っているんだろう?
まったく何が何だかわからない、がきっといいに違いない!ここに行ってカリフォルニアに帰る、それが3日目のミッションとなったのでした。
Episode
化石の森国立公園。
みなさんはいったい何を想像するでしょうか?
答えは英語にすると簡単にわかります。というか日本語訳に問題があるように感じるのですが。。
化石の森国立公園は英語でPetrified Forest National Park。Petrifyは石化。ハリーポッターの魔法でも出てきますよね?なので直訳すると“石化した森国立公園”が正しいと思うのです。響きは化石の森のほうがかっこいいですが。
化石の森国立公園には、珪化木(けいかぼく)と呼ばれる鉱物となった木がゴロゴロと転がっていることから名付けられ、また国立公園に認定されました。なぜ木が鉱物になったかというと、倒木の上に土砂が蓄積し、膨大な年月をかけて地層からの圧力をかけられると、もともと木の構成要素であった炭素、酸素、水素に、地下水に含まれる二酸化ケイ素が流入し、次第に置き換わっていきます。二酸化ケイ素は析出すると石英、透明度の高いものは水晶と呼ばれます。つまり希少価値が高いんですね。
そんなものがゴロゴロ転がっている化石の森国立公園、盗難とかあったりしないの?と思いますよね?実際に年間12トン前後もの珪化木が盗まれているようです。実際に目の当たりにするととても美しく、魔がさす気持ちもわからないではないですが、この遺跡の魅力が失われてしまうのはとても悲しいですね。
と、この公園の説明をさらっとしたところで、化石の森国立公園の魅力は珪化木だけではないんです。化石の森国立公園は敷地こそほかの国立公園に比べて狭いものの、前半はペインテッドデザート(Painted Desert)というカラフルな地層が鮮やかなエリアとなっており、後半に珪化木が転がるPetrified Forestが広がっています。
いきなりこれですよ。
化石の森国立公園とかいいながら、化石じゃないところでやられました。すごいです。いい景色。この景色はまだインスタとかでもあまり知られていないのではないかなと思います。
どこから撮っても絵になります。
ブルーメサと言われる青い地層もあります。トレイルも整備されていて下に降りていけるのですがおすすめです。地球とは思えない景色がそこにはあります。
そしてお待ちかねの化石の森。
ホントに水晶のようになっていますね!めちゃくちゃ硬くて、そして光っています。こんなレア鉱物がその辺に触れるようにゴロゴロしているなんて。。
無防備。
こりゃあ悪い人取っていきますわ。僕は撮るだけにしておきます。
なんていうんですかね。どうしてこの国立公園が有名じゃないのかなって思います。有名じゃないほうが盗難被害も少ないし、いいこと多いのかもしれないですけど。
僕はこの国立公園には、今までの生活から想像できないものがたくさん詰まっているような気がしました。珪化木自体は日本にもあるみたいですが、存在すら知りませんでしたし、たくさん勉強になりました。
スケールはグランドキャニオンなどの国立公園が圧倒していると思いますが、自然界の神秘に触れたい方はぜひお越しください。
Epilogue
化石の森国立公園について、ご紹介しました。いかがでしたか?
日本のサイトではまだまだ無名、かつアメリカ人の中でも知名度の低い国立公園です。ですが、だからこその良さもあるなと思いましたし、行く価値はあります。セドナやグランドキャニオンのようなメジャーな観光地からは離れているので少し足を延ばしにくいと思いますが、ぜひこの景色を見てみてください。
セドナ編はこれにて終了となります。お読みいただきありがとうございました。